【搭乗記】意外と快適!?北朝鮮唯一の航空会社を利用してみた【高麗航空 北京→平壌】

こんばんは~

先月、9月8日から11日まで訪朝していただーくねすです♪

搭乗ゲート前。右手に持っているのは北朝鮮観光ビザ。最高人民会議で党員証を上げる金正恩委員長を意識して記念撮影。

最近、北朝鮮観光がじわじわ人気らしいですね。テレビのゴールデン番組で取り上げられたり、ニュース番組でちょっぴり話題になったり、何かと北朝鮮旅行に関する話題を目にする機会が多くなったような気がします。

 

さて、日本人が訪朝するにあたっては、日本から北朝鮮へ直接渡航することは不可能ですので中国を経由することになります。

そして、経由先の中国からは鉄道か飛行機で北朝鮮に入境するのですが、どちらになるかは旅行代理店が用意したプランによって異なります。

 

そこで!今回、私は9月9日の北朝鮮建国70周年を現地でお祝いするために、高麗航空JS222便を利用して北京から平壌へ行って来ました!

【はじめに】高麗航空って?


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高麗航空とは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国営航空会社です。同国唯一の航空会社且つフラッグ・キャリアで、平壌を拠点に国内線・国際線合わせて12都市へ就航しています。(2018年現在)

※フラッグ・キャリアというのは「一国を代表する航空会社」という意味です。その国で最大手の航空会社を表します。

 

◆簡単なプロフィール◆(2018年現在)

航空会社名:高麗航空

朝鮮読み:こりょはんごん

英名:Air Koryo

設立:1954年

IATAコード:JS(この記事で例えると『JS222』など便名に使われる2文字のアルファベットのことです)

アライアンス:未加盟(どこのマイルも貯まりませんw)

就航都市:平壌国内と中国の北京・上海・瀋陽、ロシアのウラジオストクなどの国際路線を合わせて12カ国

保有機材数:20機(減ってるかも)

※参考サイト・Wikipedia

 

では、早速搭乗記に移りましょう!

【1】搭乗手続き

2018年9月8日。東京の羽田空港から中国国際航空を利用して、北京首都国際空港にやってきました。ここからは高麗航空で平壌へと乗り継ぎします。

 

今回参加した北朝鮮ツアーは下は18歳から上は83歳までなんと50人以上!年齢層が幅広い!だけど、私はコミュ障なので仲良しな先軍女子数人と固まって行動していましたww

 

といわけで、まずは搭乗手続きを済ませます。

フライト案内を見ると、『平壌』の文字w今の日本じゃ考えられない、超激レアフライトですねww

ちなみに、JS222便の下に表記されている19:05発の便はカザフスタンのアルマトイ行きですね。中国語簡体字だとこうやって書くんだぁ~。勉強になります!

◆eチケットとビザの受け取り

手続きの前に!北京に到着したらまずは高麗航空のeチケットと北朝鮮の観光ビザを受け取ります。

手前が北朝鮮観光ビザ。後ろが高麗航空eチケット。

北朝鮮に入国するには、パスポートの他にこのビザが必要となります。なお、出入国スタンプはビザに押すので、パスポートに記録が残ることはありません。

 

ビザは記念に持ち帰りたいところですが、帰りに中国で返却しなければならないので、行きで受け取ったらぜひ記念撮影しましょうw幻の高麗航空eチケットもゲットです!これも写真を撮らないと非常にもったいないです。

 

それでは搭乗手続きを済ませるため、高麗航空のカウンターへ向かいます。どうなってるのかな?わくわく!!

◆北京空港・高麗航空カウンター

高麗航空のカウンターに到着!北朝鮮という特殊な国の航空会社なので他社に比べて利用者が少ないせいか、端っこの方ありました。

 

でもちょっと…

 

ちょっとまって。

 

超混んでるじゃん!!www

既に長蛇の列が出来ていました。後ろまで真っ直ぐに並びきれなくて、列が途中でL字に曲がっていますw予想はしていたけど、実際に来てみるとすごい乗客数だな。こりゃ満席だ。

 

実はこれ臨時便なんですよ。元々もう少し早い便に乗る予定だったんです。

 

ところが、あの歴史的な米朝首脳会談などにより、国際社会が突然の対北朝鮮融和モードに突入した影響やその他諸々の事情で、建国70周年祝賀行事への海外招待客が急増したんです。

 

飛行機は海外招待客が優先となってオーバーブッキング…もうね、キャパオーバーにもほどがあるというか、一時観光客一切お断り状態になっちゃったんです。

 

結果、搭乗予定だった便には当然乗ることが出来なかったので、臨時便として急遽運航することになったこの19:00発JS222に変更となってしまいました…。

 

旅行代理店の方が必死で臨時便航空券を確保して下さったんですよね。ありがとうございました。感謝しております。

 

待つこと40分、ようやく終わりが見えてきました。いや…「終わり」というか、ここからも20分くらい掛かったんですけど…wまあ仕方ない。

ビジネスクラスもありますね。そっちの方はスーツを着た人が多かったです。海外招待客かな?

左がエコノミークラス、右がビジネスクラス。
エコノミークラスと表示されたモニター

もちろん私が乗るのはエコノミー。夢(というかほぼ幻)の高麗航空ビジネスクラスにもいつか乗れるかな…(無理)

見てるだけでも嫌になる長い長い行列に並び始めて、1時間。やっと私の番が回ってきました。高麗航空カウンターは中国国際航空のグラウンドスタッフが担当してるんですね。

 

ごめんなさい…。ここで、せっかく激レアな高麗航空航空券を手に入れて、写真を撮ったはずなのに消えてました。うわああああああ!やらかしてしもうたあああああああ!

確か、中国国際航空と同じデザインの航空券でしたよ!自社デザインを作成するお金が無いから、国際航空のを変わりに使ってるんですかね。そのせいで、高麗航空感はあまり無かったですw

 

ではでは!手続きを済ませて荷物も預けたので、急いで保安検査へと向かいます。

【2】いざ、搭乗ゲートへ!!

保安検査も出国審査も終わらせて搭乗ゲートへGO!…の前に、ラウンジに寄って少しお水を飲んで一休み。

その後、ラウンジを出てゲートを目指して歩いていると、なんと窓の外を高麗航空機が通過!!!

「これからあれに乗るんだねー!!!ひゃっはー!!!!!」なテンションで、写真をバシャバシャ撮りまくりますw

日本人目線だと滑走路を走る高麗航空機ってレア過ぎます。本当にレア過ぎます。神様、ありがとう。

 

感動の余韻に浸りながら、再びゲートを目指しますw寄り道ばかりでごめんなさいでした。

 

それにしてもデカイ空港だなぁ。足が棒どころかゴボウになりそうな勢いです。疲れました。

んで、到着!!!

はわわわわわわわ!ついについに!ここから平壌へと飛び立つんですね。

せっかくなので、英語表記バージョンも記念撮影w私が持っているのは先ほど受け取った北朝鮮観光ビザです。閉じるとこうなります。

 

じゃ、じゃあ…いよいよ搭乗します(震え声)

 

前回(2016年)訪朝した時は、中国の丹東(中朝国境の町)から国際列車を往復利用したので、航路で北朝鮮に入国するのは今回が初めてなんです。興奮しましたw

【3】いよいよ搭乗!

見えました~。あれがJS222便です。念願の高麗航空機に乗っちゃいますよー!

他社同様、高麗航空もドア付近でCAさんがお出迎えしてくれます。いい笑顔でした…疲れが癒されましたね。

 

そういえば、機内に入ると同時にモワッと不思議なニオイがした気がするんですけど、一体なんだったんでしょう。古い機体だからでしょうかね。

客室に入ると他のCAさんたちも意外に愛想がよく、甘~い笑顔を向けて下さったので、先ほどの不思議なニオイのことはすっかり忘れてしまいましたw

 

それにしても欧米人が多いですね。以前、国際列車で北朝鮮に行った時も、乗客はほとんど欧米人でした。一体、何が彼らのツボなんでしょう?やはり、北朝鮮が不思議な国で、謎のベールに包まれているところ??w

 

はい、着席しました。まだまだ、乗客がぞろぞろと乗り込んできます。

頭上にはシートベルトサインと禁煙マークもちゃんと付いてますよ!バッチリ点灯しています!

【4】座席について

滅多に利用出来ない航空会社ですので、座席周辺を色々確認してみましたw

 

前方。テーブルは備え付けてありますが、モニターは無し。フライト中にゲームや映画を楽しんだり、個別にマップを確認することは出来ません。

後方。背もたれの白いカバー。ロゴの隣にはハングルで「高麗航空」、その下には「AIR KORYO」の文字。

前方の座席ポケットの中をまさぐると、2つの物が出てきました。

1つ目はエチケット袋。

皆、「エチケット袋」なんてお上品に呼んでますが、簡単言っちゃえば「ゲロ袋」です。気分が悪い時にゲロゲロ吐くための「ゲロ袋」です。

裏。手振れちゃってごめんなさいね。

 

おそらく、航空会社用ゲロ袋としてはレア度星5つですよね。使うのがもったいないなぁ。

でも、使う時は使わないと、嘔吐物をそこら中盛大にぶちまけて、CAさんや周囲のお客さんに大迷惑をかけてしまいますよね。狭い飛行機内で嘔吐されたら、目的地到着まで生き地獄です。だから、いざとなったらこいつに頼らないとダメですね。

 

2つ目は安全のしおり。イラスト付きで分かりやすく解説されています。

旧ソ連製の古い機体なので、私達がよく目にする飛行機とは少し違う造りになっているみたいです。

それと、緊急事態発生時はベストを装着・姿勢を低くするなど、見た感じ他社と同じようなことが書かれています。

残念ながら機内誌とカタログは入っていませんでしたが、機内販売は後ほどCAさんがカートを引いて直接行います。お酒や雑貨などが売られます。

【5】CAさんを観察

私が座席周辺を調べている間も、CAさんは乗客全員が座るまで大忙し。

思ったんですけど…絶対、採用条件にルックスも含まれているだろうなぁってくらい、漏れなく美人です。

 

南(韓国)の航空会社だと、独特なメイクのせいか、CAさんが全員同じ顔に見えるというマジック(?)に掛かるのですが、北のCAさんは個性がありますね。

 

 

どっちのCAさんも美しいけど、私は北が好みです。可愛さ・綺麗さの中にどこか素朴さを感じます。

 

★CAの制服★

現行制服は全身紺色。2013年か2014年頃に、モデルチェンジしています。セクシーなミニ丈ワンピースはノースリーブになっていてとっても色っぽいです。その上に同色の長袖ジャケットを羽織ります。

制帽も採用されていますが、機内では被らないようです。

 

以前は真っ赤な共和国カラーの制服でしたね。私は現行の方が好きです。

【5】出発前の様子

赤を基調にしたレトロな機内。北朝鮮らしいですね。

私はトイレのすぐ前にある通路側の座席だったので、振り返ると後部座席がずらーーーっと並んでいました。

奥で、CAさんが荷物棚をチェックしています。手前にある左右のドアはトイレです。あとで入ってみよう!!

 

続いて、こちらは窓側。

日よけの表面がギザギザになっていて面白いですね。こんなの見たことないかも。

あと、窓側座席の先軍女子がすごいリラックスした姿勢になってますが、リクライニングが想像以上に倒れるんですよwきっと、寝る時はすごい快適ですよね。もったいなくて眠れないけどw

乗客、全員着席完了。「早く飛ばないかなー」とわくわく!わくわく!していると…

ウィイイイイイン……という音と共にモニターが出てきました!!!!!

機内安全ビデオの上映が始まるぞーーーーー!!!

待ってましたー!と言わんばかりに、皆さんスマホを取り出して撮影会状態になりましたwww

 

あとで、他のツアー仲間から聞いたんですけど、その方がこの映像を全て録画しようと思ってスマホで撮影したら、CAさんに注意されてしまったそうです^^;

 

まるで一般家庭にあるビデオカメラで撮影したかのような、手作り感溢れる機内安全ビデオを一通り流したあとに、CAさんたちが前の座席から順番に何かを配布し始めました。

こ、これは、まさか!?!?

 

労働新聞だァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

「こりゃもらわなきゃ損だ!」と、皆さん次々に受け取っていたので、CAさんがイチイチ補充しに行かないと追いつかないくらい減りが速かったですwww

ほぼ全員もらっていたと思いますwwwww

建国70周年に関わる記事っぽいです。金正恩委員長の祝賀文がデカデカと掲載されていますね。

 

新聞を受け取って少し経つと、飛行機が動き始めました。CAさんも着席。

 

いよいよ離陸しまーす!!

【6】フライト中

北京から平壌までは約1時間40分のフライト。東京から札幌まで行くより、もうちょっと掛かるくらいの時間ですね。近いです。

 

素人が見ても明らかに古いと分かる機体だったのでちょっぴり不安でしたが、乗り心地はそこそこ良かったです。騒音も他の飛行機よりはうるさい気がしたけど、「まぁこんなものだよね」と気になりませんでした。

 

離陸からしばらくしてシートベルトサインが消えると、CAさんたちが慌しく動き出します。ドリンクの準備でしょうか?

いえ、機内食でした。「臨時便だから、機内食の提供が無いかもしれない」と言われていましたが、用意されていたんですね!空の旅の楽しみといえばやっぱ機内食でしょ!!

 

高麗航空名物・機内食バーガーの登場です。

なんでドリンクが先じゃないんだよぅ…パン類だったら最初に飲み物が欲しかったなぁぁ~お口の水分が奪われるぅぅ^q^

ラウンジから持ってきたお水で喉を潤しながら食べるしかありませんね(汗)

ひとまず、それは置いといて。肝心なのは味です、味。

普通に美味しかったです!

薄く焼かれたパテとキャベツがちょこんと入ったノーマルなハンバーガー。ガッツリしていないのでお腹ペコペコだと物足りないかもしれませんが、小腹を満たすのにはピッタリなサイズですね。

 

ほんの数年前まで「不味い機内食」と大不評でしたが、きっと頑張ったんでしょう!この数時間前の羽田→北京便で食した某中国国際航空機内食(ヤバイ)より114514倍美味しいです。※高麗航空機内食レポで詳しく解説♪

 

というか数年前は高麗航空自体評判が悪かったんですが、ここ最近サービスが改善されたみたいですね。元々CAさんも塩対応だったみたいですよ。なのに、今はすんんんっごくキュートな笑顔で接客してくれるんですよ。

きっと、委員長同志の指導が行き届いたのでしょうね!(多分)

サービス全体を通して、それほど不満は無いです。

 

ハンバーガーを完食しかけた頃に、またカートを引いたCAさんたちがやってきました。

ドリンクですね。遅過ぎませんか…。こういうツッコミどころが多いのも、高麗航空の魅力ですw

す、すいません。飲み物よりも容姿端麗なCAさんに目が行ってしまいます。モデルさんみたいだな…。と、癒されながらお水をもらいました。

甘いジュースやサイダーなどもありました。高麗航空オリジナルなのかなぁ。私、ジュースや炭酸飲料が苦手でお水かお茶しか飲めないので残念です。

そういえば、このテーブルってコップを置くための窪みが無いですね。気流の乱れで飛行機が揺れたらこぼれちゃいませんか?手を添えていないと危なっかしいです。

 

食事のあとは、トイレを現地指導します!!

 

高麗航空のおトイレはどうなっているのかな…??

 

どれどれ…

 

うーん。

 

ありきたりなトイレですwww

広さも普通。そりゃそうですよね。一体何を期待していたんだ私はw

蓋を開けてみます。前使った人ちゃんと水流した?流したよね?トイレットペーパーみたいのが見えるよ?流したよね?……えーっと。汚れ、ですね。紛らわしい^q^

鏡や洗面台、ゴミ箱等はもちろん設置されているので不便しないです。ご心配無く。

歯ブラシなどのアメニティは充実してないです。とはいっても北京~平壌は2時間に満たないフライトだし、そもそもこの会社に長距離定期便は存在しないから十分かと。

内側から撮影したドア。

使用時はしっかりロック!あと、禁煙ですw(当たり前

余談ですが、北朝鮮ではトイレのことを「위생실(衛生室)/うぃせんしる」と呼びます。 韓国のように「화장실(化粧室)/ふぁじゃんしる」とは言いません。 お互い同じ言語を使っていても、違う言い方になる言葉が多いので要注意!

便器の隣に赤ちゃん専用おむつ替え台も備えられていました。

このように、留め具を外すと使えます。ママも安心!結構、頑丈な作りですよ。

高麗航空を利用する子連れさんが沢山いるかどうかはさておきwサービス面も設備面も全体的に見ると、わりと幅広い客層を受け入れられるようにはなっていると思います。

 

このあと、座席に戻るとCAさんが直接機内販売していました。しかーし、時間も在庫も足りな過ぎて後ろの席の人は確実に買えないですw w

 

さてさて、1時間40分のフライトはあっという間!そろそろ着陸します!

【7】平壌国際空港に到着!!

平壌国際空港(順安空港)に到着! 田舎の空港並みに暗くて首都の空港っぽさは無いです。でも、意外に至って普通の空港。 あまり北朝鮮感は無いですねw画像じゃ分かりづらいのが残念!!

CAさんのアナウンスの指示で、乗客が続々と飛行機から降りていきます。

荷物入れです。人が少なくなったので、あっちこっち写真撮影しやすくなりました。

やはり、どこか懐かしいレトロな雰囲気ですね。2018年感が乏しいwそういう部分を除けば、日本の国内線を思わせるような機内です。座席の配置は3-3。うん、国内線スタイルw

小さめの機体だから、体格のいい欧米人からすると少し窮屈なのでは?

【8】快適な空の旅でした♪

はい!降りましたー!

 

な、なんか、想像よりも普通の空港ですね。
この写真だけ見ると….パッと見、北朝鮮にある空港だなんて思わないですw

 

沢山書きたいことはあるけれど、空港や旅行中の出来事はまた今度♪

 

私にとって初めての高麗航空となりましたが、天使のようなCAさんや美味しい機内食バーガーと出会えて幸せなフライト時間を過ごすことができました。

ありがとう、高麗航空!

 

…だけど、できれば飲み物はハンバーガーより先に出してね。飛行機で喉カラカラになるの辛いからね。

次回は期待してるよ。

 

『【空港レポ】北朝鮮の空港を利用してみた【平壌国際空港】』も併せてご覧下さい♪